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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第249号 参議院選挙に思う-その3

0.72%の攻防-次回は?

2007年08月1日

参議院議員選挙がおわりました。
 自民惨敗、民主躍進の結果がでました。

 本県でも、国会議員オール自民党の中で、安倍総理が2度も応援にきましたが、僅差で民主党の候補者が勝利をえました。

 報道各社が一様に色々な解説・分析をしていますが、1人区で公明党が支援をして自民党候補者がのきなみ負けるというのは、かってでは考えられなかったことです。

 それだけ今回の自民党はチョンボが多すぎたというべきなのか、民主党への抵抗が少なくなったというべきなのか、あるいは2大政党制に近づきつつあると見るべきなのでしょうか。

 とにかく、本県においては自民独裁の体制が崩れたことは、政治のバランスという点でよかったと思っています。

 しかし、本県での票差は有効得票数580,632票中、4,181票で、割合でいうと0.72%、140人に一人が票を動かすと変わってしまう数値です。

 お隣の福井県を調べますと、有効投票数407,371票中、2,973票で、割合は偶然同じく0.72%差で、こちらは自民党候補者の勝利でした。

 まさに2大政党制に移行した場合には、ほんのちょっとしたことで結果は逆になります。このことを候補者はもとより、我々も認識しておかなくてはいけないでしょう。

 従って、今回の選挙を教訓に、党派を問わず新たに選任された議員の方々には、国民の目線を意識した国政をしっかりやっていってくれればと願ってやみません。

 選挙毎に我々の議会会派「新進石川」は今後どうするんだといわれますが、地方分権時代の地方議員のありかたを追求しながら、なお当分は国の政党と一線を画してやってゆきたいと思っています。

 かわらぬ御支援をよろしくお願いいたします。