WEEKLY INSIDE STORY
第256号 どこも同じ格差問題?
中国訪問から
2007年10月10日
この4日から9日まで、中国雲南省の昆明・大理・麗江を訪れてきました。
囲碁を通じての国際交流ならびに、世界遺産の地域視察です。
中国の広さはわが国と比較になりませんが、北京や上海に行かれた方は多いと思います。しかし、両都市とも東京と何ら差のない大都会でありますが、すべての中国がそうではありません。
そういう意味では、地方都市の実情を見るいい機会となりました。
車窓から見える風景は、まさに手仕事の農作業ばかりで、農業機械のかけらも見えません。日本のいつ頃と同じと判断すればいいのでしょうか。
今中国では、「三農問題」という農業・農村・農民の問題、更には「和諧社会」(調和のとれた社会)の建設ということがスローガンになっていますが、まさに都市と地方との格差というものが政治課題としてクローズアップされているものと思います。
格差問題は何も日本だけではないとの想いを強くしました。そしてそれはわが国よりもっと深刻なのではないかと、風景を見ながら感じた次第です。
しかし、一方雲南省の省都昆明市では、人口1000万人を超えているそうですが、街の中心部は車のラッシュで、これまた経済成長著しい中国の一面を見た想いです。
ともに中国の姿であります。これからも経済面等で中国との関わりは一層深くなってゆくものと思います。こんな実情を念頭におきながら今後の展開を考えなくてはと感じつつ、かの地を後にいたしました。