WEEKLY INSIDE STORY
第259号 がんばる農業
能登新規就農者の現場から
2007年11月10日
過日、石川県議会農業研究会の研修の一環として、能登島での新規就農者高ご夫妻の現場視察ならびに直接お会いして話を聞く機会をえました。
お二人は共に九州出身ということでしたが、脱サラして、就農を決意。平成11年から専業農家で研修をし、翌年から本格営農に着手されたそうです。
NHKにもその姿は放映されたそうですが、最初の4年間は漁業のバイトをしながら生計を立てざるを得なかったそうです。
しかし、現在は7.2ヘクタールを作付けし、地域の農業青年の世話役や、七尾市中核農家連絡協議会能登島支部会長を引き受けるなど地域のリーダーとしてがんばっておられます。
特に他産業からの新規就農にもかかわらず、5年目ではや経営が定着したことが評価されています。
人口減少や高齢化の著しい能登地区において農業にて生計がきちっとたてられるということは、大変意義あることと思っておりますので、これからも後に続く人が増えてくれればと願ってやみません。
話の中で、自然を相手にしてどういう作物が安定的な収入につながるか、同じ機械をどうしたら効率的に使えるかなどの試行錯誤を今日までやってきたと述べられておられました。
お二人ともかって営業畑におられたそうで、いかにして採算がとれるか、いかにして販路を見つけるかなどというこのような真剣な検討をなされたそうで、あたりまえのことですが、他の企業と同じ発想で農業をみておられることが、印象的でした。
農業も頑張ればしっかりとした産業として成り立つことを感じさせた研修でした。