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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第263号 効果てきめん”タイヤロック”

県税滞納問題から

2007年12月20日

本年度、決算審査特別委員会に所属し、平成18年度の決算を審査いたしました。

 内容は予算と違い、昨年度の行政施策の効果や予算の使われ方に問題がなかったかを審議するわけですが、毎回必ず話題になるのが、税の滞納未収問題です。

 その中には、10年以上前に企業の倒産などにより未収となった県税など、保証人からの回収が全く不可能とならない限り、帳簿上はずっと計上せざるをえないものもあります。

 特に多いのが、県営住宅家賃、育英貸与資金、そして自動車税の滞納です。

 その中には、やむをえないものもありますが、片方で横着して払われないものもあります。それを何とかしなくてはいけないということで、県は裁判所へ訴えるなどの手段も最近はとりつつあります。

 注目すべきは、自動車税の収入未済額で18年度発生額294,813千円、累計741,126千円にも上っていますが、県は対策として督促状の封筒の色を変えるなどの工夫をしていますが、それでも結構効果があったそうです。

 そして、それでもなお悪質な滞納者に対しては、車のタイヤにロックをかけるという手段を講ずるようになったのです。
 すると、その予告の段階から、結果100%回収ができたということでありました。

 車に乗れないというのは、本人にとっていかにいやなことかということでしょうが、その効果抜群であることに感嘆の声がでておりました。

 近年、県立中央病院の治療費も払えるのに払わない人がいたりもするそうですが、残念な時代であります。

 しかし、片方では収めた年金の掛け金をうやむやにして、平気な行政体質もみせつけられますと、二重の意味で悲しくなってしまう昨今ではないでしょうか。