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WEEKLY INSIDE STORY

第273号 ふるさとモデル住宅の意義は?

能登半島地震から1年

2008年04月1日

3月26日に、「森林・林業・林産業活性化推進石川県議会議員連盟」の勉強会の一環として、能登半島地震で被害を受けた輪島市に、この度オープンした「能登ふるさとモデル住宅」を見てまいりました。

 地震で倒壊したりした家屋で3分の1ほどの方はすでに建替え等されておりますが、依然として仮設住宅に住んでおられる方もかなりおられます。

 これらの方に、モデル住宅として提案されたのが右記のような住宅ですが、1棟は約24坪1、250万円、もう一棟は19.3坪1、100万円であります。

 現在、金沢市でも坪30万円前後の価格の住宅で競争が行われている実態を見るにつけ、共に坪50万円を超えるようなこのようなモデル住宅を作るべきだったのか、疑問が残ります。

 確かに、バリアフリー、県産材使用、耐震補強などにより上乗せ補助として200万円まででますが、仮設住宅を余儀なくされている皆さんにとって、少しでも安くというのは第一に考えるべきではなかったのかと思います。

 2人住まいなら丁度いいということだそうですが、収納スペースは極めて少なく、6畳にたんすなどをいれたらどうなるんだろうと考えてしまいます。

 また、2階多目的スペースの床のフローリングは20cmほどの幅であり、これをもっと狭めれば些細なことかもしれませんが、コストはもっと縮減できたでしょう。
 更に外観は能登ヒバの殆ど無地材を使っていました。

 設計事務所にデザインさせたということでしたが、こんなところに体裁よりも、コスト縮減への気配りがあってもと感じた次第です。

 これを参考にしていただきたいということですが、果たしてこれからの成果はいかがでありましょうか。

 使い勝手、コストいろんな意味で課題が多いと感じた視察でありました。