WEEKLY INSIDE STORY
第276号 一度使われませんか?
石川四高記念文化交流館
2008年05月1日
この26日に、旧石川近代文学館がリニューアルされ、「石川四高記念文化交流館」としてスタートいたしました。
この建物は、そもそも明治24年完成の旧第四高等中学校本館で、重要文化財に指定されているものです。
従って、建物を保存しながら活用しなくてはいけないという課題を抱えながら、今日まで至っています。
しかし、金沢市内に泉鏡花・室生犀星・徳田秋聲というわが県三文豪の専門施設ができるなどして、入館数の減少がはなはだしく、その再検討がなされてきました。
その結果、半分を石川近代文学館として内容を高めると共に、片方に過去の経緯になぞって、石川四高記念館として活用することになったのです。
私は金沢大学出身ではありませんが、金大付属小・中・高出身でありますので、何となく親しみをもって眺めれる施設であります。
オープンの日に中を見学してまいりましたが、なるほど、文学等が好きな方、あるいは旧四高にゆかりのある方には楽しみな施設になっているなあと感じました。
けれども、はたしてそれで賑わい創出までつながるかというと、疑問をもたざるをえません。
ただ、今回多目的室を5室設け、9:00から21:00まで開放されているというのが、大きな違いではなかろうかと思っています。
旧県庁の新館や別館が解体されますと、周辺でこの施設がその代替となりうるのではと思いますし、中は昔の学校を思い起こさせる雰囲気もあります。
この施設を多くの方に知っていただき、ちょっとした会合に使っていただくことが中心部の活性化に一番有効なのではないかと思いつつ、帰ってまいりました。
皆さんも是非、一度ご覧になって利用していただければと思ってやみません。