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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第287号 かわりゆくBRICs

ブラジル遠征報告01

2008年08月29日

この8月14日から27日まで、ブラジル移民100周年記念の一環として、ブラジルに石川県中学生選抜サッカーチームを帯同することになった。

 地球の裏側で往復共にトランジットを含めて30時間あまり。
 帰国してまだ時差に悩まされているが、以下数回にわけて報告してみたいと思う。

 私にとって、ブラジルは3回目、子供たちの海外遠征に同行するのも3回目である。
 11年前にいったときと比較しながら、現地での感想を述べたい。

 第一には、今中国、インド、ロシアとあわせて注目されているのがこのブラジルであるが、街中の車の多さ(小型車ばかりが特徴)や高速道路網の整備は、目をみはるものがある。

 ほんの1週間ほど前にいった中国でも同じような感想をもったが、成長著しいことをまず目に植えつけられる。

 しかし、それ以上に驚くべきは為替レートであり、今回は1レアル約78円であった。ネットで調べると2005年10月で1レアル約50円という記載があり、3年余りで4割近く、円が弱くなっているのがわかる。
 従って、物価が安いといったイメージはもうほとんどない。

 特にプロサッカーチームのオフィシャルショップなどは、ユニフォーム等の値段が日本と全く差がなく、子供たちもかわいそうなくらいであった。

 金沢市の姉妹都市ポルトアレグレでご一緒した領事の方は、この1年でわたしの所得が4割減ったといわれ、日本円でもらっているとすれば、むべなるかなと感じた次第である。

 しかし一方で、住宅や食料品の街中での価格は依然として安いこともあり、現地の日系の方々に聞くと生活しやすいというコメントもあった。

 したがって、相対的に現地の生活レベルがよくなってきており、1億9100万人余の人口を抱えているこの国が、現在GDP世界第10位ということであるが、まだまだ成長するということを肌で感じとることができる。

街中の壁面にかかれた落書き


 ただちょっと気がついたのは、従来より街中の落書きが甚だしい国柄であるが、11年前に比べるとカラフルになっており、変なところでも豊かさを感じてしまうのはつい笑ってしまうところである。