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日本政治の実像と虚像

HOMEWEEKLY INSIDE STORY第307号 オーストラリア視察から-その4

WEEKLY INSIDE STORY

第307号 オーストラリア視察から-その4

国土が違うとこうも違う

2009年03月10日

オーストラリア大陸は約6000万年前にゴンドアナ大陸から分かれてできたといわれていますが、地層的には大変古い大陸といわれいます。

 世界3大美港といわれているのが、アメリカサンフランシスコ港とブラジルのリオデジャネイロ港そして、シドニー港です。
 そのシドニー港を見て回りますと、潮のにおいが全くしません。
 港のすぐ際まであちこちにレストランなどがありますが、そこでも全く気になりませんでした。
 現地での説明では、大陸が古い地層で栄養分が海に流れ出ることもなく、磯のかおりはありませんとのこと。

 海といえば、潮風や磯の香りを想像する日本からすれば、全く逆の感覚です。

 一方、町の中のモノレールがこれまたびっくりです。

 ビルの2階あたりの位置をビルに寄り添って違和感なく走っております。

 それに気がつかない、あるいは意識させないというのはその支柱の簡単さでありました。
 本当にちゃちなH鋼で支えられていますので、下を歩いていても気にならないのです。

 日本で言うとちょっとした広告看板ぐらいの感じです。

 これもやはり地層が安定していて地震がない国ならこそできることでしょう。

 これが我が国ならどれくらいの太さの支柱が必要かななんて考えながらうらやましく思えました。

 特に金沢では新交通システムの議論が長くされておりますが、あの違和感なく街中を走っているモノレールを見ておりますと、これも可能性の一つに挙げれるのかなとも思った次第です。

 何はともあれ、国が違うとこうも違うものかという体験を、今回もたくさん見させていただきました。

 このような体験が、発想の柔軟さにつながって、行政の政策提案にまで役立てば視察の目的を果たしたものといえるのではないかと思っています。