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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第308号 気がつかない第三者評価

ヨーロッパからの観光客急増

2009年03月20日

 近年、兼六園へのヨーロッパからの観光客が急増しているという数字があります。

 ここ最近の円高や景気の悪化はさておき、ユーロ高が原因といわれていますが、意外と気がつかないのが、ガイドブック等でのヨーロッパでの評価です。

 よくレストランで、「ミシュラン」の三つ星がついたということが報道されることがありますが、観光地でも「ミシュラン」そして「ブルーガイド」という二つの有名なガイドブックで、三つ星の評価を受けたのが兼六園です。

 三つ星の評価とは、「そのために旅行する価値あり」といわれていますが、石川県では金沢そのものが三つ星評価であり、能登半島も「行く価値あり」という一つ星がつきました。

 県は交流人口拡大という大きな目標の中で、観光交流局を独立させ、外国人観光客10倍増構想のもと、これらを材料にしながら、本県の売り込みに知恵を絞っております。

 しかし、私の目からすると、せっかくのこれらの評価を、こちら側がどれだけ認識しているかということに、もっと焦点をあててもいいのではないかと思っています。
 日々見慣れていますと、これらの景観があたりまえとして客観的な評価というものを意識しなくなります。

 オーストラリア視察の中でも、能登の美しさを再認識しましたが、能登に住んでいる方々が、世界で能登半島がこのような評価を受けているということを、もっと自覚することによって、地域への自信と愛着、更には資源としてもっと活かそうという発想がうまれてくるのではないかと思います。

 そういう意味では、行政は対外的にPRするだけではなく、自らの地域にもその良さを意識してもらう啓発というものが求められているのではないでしょうか。

 交通・通信手段の発達により、従来以上により広い視野から、地域を考える—そんな時代に間違いなくきていると確信しています。

 皆さんも、これらのガイドブックご覧になられましたか?