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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第321号 安田隆明先生について

ご逝去を悼み想う事

2009年08月1日

この20日、かって秘書を勤めさせていただいた、元国務大臣・参議院議員安田隆明先生がご逝去されました。

 ちょっと前には、病院で1時間あまり話をさせていただき、県政の近況などをお聞きになっておられました。
 記憶も大変しっかりしておられて、訃報に接したときには、まさに「えっ!」という感じでした。

 享年92歳、私とは干支が同じ辰で、3回り上でした。かって事務所に私の一回り上の辰年のOさんがおられ、「同じところに3人辰がいることは縁起がいい」なんていっていたのを思い出します。

 私が安田先生の事務所にお世話になったのは偶然の縁で、振り返りますと、素晴らしい先生に師事させていただいたと思っています。
 特に秘書はその先生の後姿を見ながら、ものの考え方を学んでゆきますので、ご縁のあった先生によって、秘書出身の方のキャラクターが違います。

 地元金沢には、県議会・市議会に国会議員秘書出身の方が何人かおられますが、よく接しておられる方は、その違いというものを成程と思っていただけるのではないでしょうか。

 やはり強く印象に残っていますのは、秘書時代も、その後も「石坂君、すまんなあ」というねぎらいの言葉をいつもかけてくださることです。
 当たり前のことをしているにも拘わらず、若い者にも分け隔てなく、気配りをしていただきました。

 まさに飾ることのないお人柄は、「安田先生のことを悪くいう人はいないんじゃないかなあ」という多くの方の印象そのものではないかと思っています。

 私の事務所には、今なお先生のかっての写真と、市議会初当選のときにいただいた書が飾ってあります。

 「初心生涯」ということばをいただきましたが、その精神を忘れないよう心がけることが第一と考え、今はただ先生のご冥福を心よりお祈りいたしたいと思っています。