WEEKLY INSIDE STORY
第335号 大人の楽しむ動物園?
旭山動物園を視察して
2009年12月20日
第332号コラムでお伝えした能登空港活性化議連で北海道視察をした折に、話題の旭山動物園もみてまいりました。
かねがね、本県の「いしかわ動物園」や「のとじま水族館」とどう違うのか関心があり、大変いい機会でありました。
11月ですから大変寒く、雪も多少積もった中でしたが、なるほど結構な人が見に来てくれてます。
バスの駐車場も広く、山の中腹にありますから、園内の高所から低い所までのミニバスも走っており、高齢者対策もまあまあです。
現地で、職員の方に経営状況などをお聞きしましたが、「ここは大人の動物園です」なんていわれましてびっくりしましたが、実際大人が大変多く見学にきており、年間300万人前後の入場者があるとのこと。
さすがにそれだけの入場者があれば、独立採算できるそうで、たえず施設のリニューアルを心がけていることをお聞きし、それがまたリピーターも含めて安定的な入場者につながるといういい循環を生んでいる見本でありました。
しかし、特に印象に強いのは、見る側の論理よりも動物の動きを中心に据え、見る場所を設定するという配慮に優れているところでありました。
いる動物が特別というのではないのですが、十分楽しめる施設でありました。
ひるがえって、本県の両施設は年間40万人ぐらいの入場者数ですが、明年には「のとじま水族館」にジンベエザメの水槽が20億以上の投資でできます。
日本では4箇所しか見れないものですが、こんなものを契機に旭山動物園に負けない人気施設になってくれればと願ってやみません。
PRや演出も含めてどうすればいいのか、旭山動物園を参考に、本県でも知恵を絞るべきと痛感して帰ってまいりました。