WEEKLY INSIDE STORY
第364号 ソフト事業で誘客
それにしても竜馬一色!
2010年10月10日
今月、能登空港利用促進議員連盟の視察で、高知・松山に行ってまいりました。
羽田乗り継ぎで、最大70%近く割引になる制度が創設され、それを利用しての視察です。
本当に久しぶりの四国でありますが、高知はまさに竜馬一色でありました。
のぼり旗があちこちにあふれているだけではなく、竜馬の名をつけたグッズだらけであります。
また、松山では司馬遼太郎の「坂の上の雲」を題材にした街づくりが計画されており、そのためのスペシャルドラマ館が設営されているだけではなく、これまた「坂の上の雲」と銘打ったお菓子などが販売されておりました。
松山においては、NHKドラマが放映される先から、松山市出身の秋山好古・真之兄弟、正岡子規を意識したまちづくり構想があったそうですが、ドラマによって加速するとともに磨きがかかったというところでしょうか。
どちらにしても、テレビのドラマが地域活性化の題材を与えてくれるいい見本であります。
しかしながら、四万十川を中心に活躍しておられる若手社長が、竜馬ばかりでは心配と述べられておりましたが、まさに大河ドラマが終わったあとは、どうやって誘客するのだろうかと、私も危惧を抱いた次第です。
世界遺産などのハードがある地域はともかく、ソフトの魅力をもって誘客につなげるというのは、一過性に終わるリスクがたえずついてまわります。
本県においても一時、大河ドラマ「利家とまつ」によって、かなりの観光客が訪れたことがありますが、これも過去の話です。
息の長い誘客戦略の難しさを再認識した視察でありました。