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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第365号 中国昨今事情から

人、人、人

2010年10月20日

 我々にとって秋は視察等がよくある季節ですが、この14日から18日まで、日中友好協会60周年記念ということで、北京・上海を訪れました。

 北京人民大会堂で記念レセプションを行うということで、全国から1200名あまり、本県からも50名を超える方が参加いたしました。

 協会の理事長を仰せつかっていますので、たびたび訪れている地域ではありますが、団長としてお付き合いをしました。
 しかし、中国の変貌の速さには、行く度に驚かされます。
 第一には、海外観光客の国際色が広まったことで、今回訪れた万里の長城では何カ国の方と出会ったでしょうか。国内旅行者の増とあいまって、どこへいっても人、人、人です。

 第二には、自転車の激減と車の増加です。
 つい数年前までは朝晩の自転車のラッシュを見ることができましたが、あっという間に車社会に突入という感じでした。通訳をかねた添乗員の方が、「自転車のラッシュはもう歴史になりました」とコメントされたのが印象的でした。

 年平均10%前後の経済成長を続けている実態をこんなところに見ることができます。

 第三には、ちょうど尖閣列島問題等でぎくしゃくしているときに遭遇したものですから、せっかくの記念大会にもかかわらず、中国からの期待した要人の出席がなく、人民大会堂の中に入れたということだけになってしまいまして、政治体制の違いを改めて見せ付けられた想いでした。

 今回、フリータイムには、上海での太秦映画村に相当する会社を訪れることができ、私が見たドラマの背景等がそのまま残っているのを見学できたのは、ちょっとうれしい出来事でした。

 昨今、中国に関して様々な報道があり、さまざまな意見がありますが、距離的は間違いなく近い国であり、長い歴史からみれば関わりを避けては通れない国であることは間違いありません。

 違いを違いとして認めつつ、どう関わってゆくか、しっかりと考える必要性があるのではないでしょうか。