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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第389号 東日本大震災現場から—その2

落差と長期戦

2011年06月20日

名取市から、石巻市に移って視察をいたしました。

 名取市では、避難所を3箇所から1箇所に集約して、もう30人ぐらいの方しかおいでないとのこと。
 また、瓦礫の処理が着実に進んでいるのを実感しました。

 一方。石巻市では7000名をこえる避難者の方がまだおられ、被害のひどさと復旧の遅れみたいなものを感じます。

 ボランティアにしても、石巻市へのアクセスが充分ではなく、まだまだ不足しているようです。

 信号機が機能せず、交差点では埼玉県警の方が手旗で誘導している中、港にいきますと建物の壁面のスレートがこわれたままの漁業関係の倉庫・会社群が立ち並び、そこに腰掛けておられた従業員の方々がこれまた印象的でありました。

 いま福島原発の風評被害で魚価がつかないということも聞きます。
 仮にこれらの工場が復活しても、なお次の課題を抱えている厳しさがあるんだろうなということを思うとき、なんともやるせない気持ちを抑え切れませんでした。

 これから復旧・復興にむけては、なおかなりの時間を要することを膚で感じます。
 国会では復興財源についての議論もでておりますが、我々がそれなりに負担を我慢するくらいは、現地にいったものは間違いなく共有できる感覚ではないかと思ったものです。

 ぜひ、一度は現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。