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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第412号 大阪府議会訪問から・・その1

所変われば・・・

2012年02月10日

この7日、日帰りで北陸新幹線問題を中心に、議連のメンバーと意見交換をするため大阪府議会を訪問してまいりました。
 
 大阪というのは意外と行く用事がなくて久しぶりです。
 大阪駅から東梅田駅まで歩いて、そこから市営地下鉄で天満橋まで乗り、目的地の大阪府議会会館まで行きました。

 大阪では、エスカレーターは急ぎの方のために左側を空けています。見慣れた東京では右側を空けていますので丁度逆です。

 何でか判りませんが、こんなところにもこだわりがあるのかと、変に感心してしまいました。

 さて、会議の場所は大府議会会館という名称でしたので、近くへ行けば分かるかと思いましたが、気づきません。近くでお聞きしても分からないというので不思議に思いましたが、よく見れば老朽化した2階建ての建物ではありませんか。

 当然、大阪府の建物ですから、てっきり大型ビルと思っていたこちらの勘違いで、実は執務室とかがあるものではなくて、会議等に使われるための建物でした。
 108名の府議会議員が全員はいれるような会議室もありません。

 ちょっと拍子抜けしたというのが率直なる感想ですが、よく考えれば、そういう会館を持っていること自体がやはり大都市とみるべきなのでしょうか。

 さて大阪都構想や、職員基本条例、大阪府教育基本条例など、昨今話題となっております橋下市長に関わる諸課題についても率直なる実態等をお聞きし、大変参考になった意見交換会でした。

 特に、維新の会へのブームは、大阪で異常なくらいで、自民・民主とも先の地方選で激減し、大阪府にいたっては、議会の過半数を制したとのことでした。

 維新の会への期待は、既存政党あるいは現国政への期待はずれの裏返しと見るべきでしょうが、議院内閣制の国会と大統領制の地方首長との制度の違い、また府議会では維新の会の構成が、自民党からの鞍替えがかなりいるなど、実態を正確に把握した上のものとは、考えられません。

 今日までの政治の変遷の中で、一人の人のイメージで、そのグループ全体を判断したときに、あとで期待はずれであったことがどれだけあったかということを考えますと、もう少し冷静に維新の会のブームを見る必要性というものを感じざるをえませんでした。