WEEKLY INSIDE STORY
第417号 日々の中に忘れられない
沖縄視察から
2012年04月1日
先月末、会派の視察で沖縄に行ってまいりました。久しぶりの沖縄です。
沖縄平和公園の「平和の礎」の前でおまいりをすると共に、平和祈念資料館も見学してまいりました。
かって、鹿児島県の知覧特攻平和会館を訪れた時に、涙なしでは見れなかった実物の迫力というものを、今回も感ぜざるをえませんでした。
特に、ビデオや写真のみならず当時のヘルメットや飯盒が数重なって展示されており、往時の戦争の厳しさというものを我々に訴えてまいります。
その後、キャンプシュワブ周辺、辺野古の海を眺め、街中に戻りますと、沖縄国際大学キャンパス内に、焼け焦げた木のモニュメントが目に入ってきました。
2004年におきた米軍ヘリ墜落事故を風化させないためのモニュメントです。
かっての悲惨な沖縄戦から早67年目ですが、今尚米軍基地を間近に抱える沖縄では、それらが記憶から薄れるどころか、むしろ新たな不安材料もあり、深く心に沈殿しているといった風に見受けられます。
わが県では、小松に自衛隊基地があり、つい最近のタンク落下事故がおこりましたが、比較にならない沖縄の日々の現実というものを感じて帰ってまいりました。
平和というものが、実は簡単に手に入るものではないし、平和を守るために何らかの代償を負う必要性というものも忘れてはならないし、それをどう国全体で共有してゆくかが問われているんだということを、膚で感じた次第です。