WEEKLY INSIDE STORY
第461号 北陸新幹線対策
こんなところにも
2013年06月20日
石川県議会6月定例会も、もうすぐ終わりますが、議会の論戦の中で北陸新幹線問題に関して、こんな議論がありました。
整備新幹線は、北陸だけではなく北海道も九州も同時進行していますが、北海道新幹線は28年に函館まで開業します。
28年とは、北陸新幹線金沢開業の翌年であり、首都圏の観光客が、金沢開業の翌年には北海道に目がいってしまうのではないかとの危惧であります。
それに対して、県の答弁は、「本県でもその点を十分意識した上で、『新幹線開業PR戦略実行プラン』の計画期間を今年度から平成29年度までの5年間と設定したところであり、その上で、函館開業の半年前にあたる平成27年の秋には、北陸3県とJR6社が連携いたしまして、全国からの集中的な誘客に取り組む『北陸デスティネーションキャンペーン』を実施する。
更には、函館開業に合わせまして28年春には、JR西あるいは東さんと連携いたしまして北陸新幹線金沢開業1周年を記念するイベントなども計画している。」
とのことでした。
よく考えれば、JRも分社化され、それぞれが競っているわけですから、JR西やJR東が北海道を意識するのは当然のことでありますが、開業後の先を見据えての戦略が、こんなところにも配慮されているというのは、ちょっと新鮮な答えでありました。
開業効果が初年度で終わることなく、いかにリピーターを増やすかが課題といわれておりますが、開業翌年の函館開業というのはなるほど脅威であることは間違いないことであります。
我々も心して対策に意を注いでいかなければならないものと感じた次第です。