WEEKLY INSIDE STORY
第463号 参議院選挙の争点は?
市民の感覚と永田町の感覚
2013年07月10日
参議院議員選挙が公示され、将に真っ只中ですが、公示翌日に世論調査が発表され、自民党圧勝の予想とのこと。
今ではこのような世論調査が当たり前になっていますが、果たしてそれが何のためになるのか、誰のためなのか、一度熟慮する必要があるのかもしれません。
さて、先の衆議院議員選挙の時には、東日本大震災後の選挙ということで、原発再稼動反対というのが、一つのスローガンとして大きく取り上げられていましたが、選挙後の調査では、有権者がそれを最重点課題としては捉えていなかったとの報道がありました。
永田町で、選挙のスローガンとしていけると思っていたものが、その時の国民の投票の判断基準とマッチしなかった事例であります。
選挙のたびごとに、それぞれの政党が、いかに選挙でアピールするかということに腐心していますが、果たして今回の選挙は何が争点になりますでしょうか?
確かに憲法論争もちょっと話題にはなりましたが、自民党もトーンダウンしていますし、原発問題もやや影が薄くなってきています。
後は、国会の構成における「ねじれ解消」のよしあし、アベノミクスの継続か否かといったようなことが、選択肢の課題として挙げられるのかもしれません。
どちらにしても、この参議院議員選挙が終われば、当分国政選挙はなさそうですから、今後3年余りの国会の構図を確定すると共に、その結果はすべてわれわれの生活に跳ね返ってくることを忘れてはならないと思っています。
ただ、先の地方公務員の給与削減を、地方交付税削減というむちを使って行使しようとした政府の中央集権的な体質だけは、なくしていただきたいと強く思っていますし、そいうことにブレーキがかかる国会であって欲しいと願うばかりであります。