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WEEKLY INSIDE STORY

第777号 景観は保全されるが

新たな新幹線車窓からの景観

2022年05月10日

 本県では、平成20年に全国に先駆けて、景観条例と屋外広告物条例を一本化した「いしかわ景観総合条例」を制定し、その中で日本3名山の一つである白山の眺望景観を保全してまいりました。

 今般、北陸新幹線が2年後に敦賀まで延伸されることに伴い、「新幹線車窓」を新たな視点場として追加し、小松市から加賀市にかけての約8キロメートルで、建築物の色彩や高さを規制することにしました。

 今後、このエリアで建築物等の新設・増設時においては届け出が必要になってまいります。

 本県の魅力の一つとして、歴史・伝統のみならず景観も重要な要素であり、施策として評価するものですが、実はこのエリア、北陸新幹線で通ると1分余りで通過してしまうのです。

 従って。案内でもなければ気が付かないうちに通り過ぎてしまうことになってしまうのです。

 せっかくの景観保全も、これでは値がないわけで、過日の委員会で、新幹線開通の暁には、JRにお願いして、車内アナウンスをかけてもらうべきではないかと提言しておいた次第です。

 2年後、新幹線車内で、飛行機の中での富士山の案内のように、白山の案内があれば、今回の提案の成果と思っていただければ嬉しい限りであります。