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WEEKLY INSIDE STORY

第031号 新交通システムについて想う

前提はターミナルまで歩く習慣では?

2000年11月1日


今、金沢市では都心軸に新交通システムの導入が検証されております。

それは、ガイドウエーバスであったり路面電車であったりですが、採算性など多方面から研究されております。

しかし、問題はその停留所まで市民が歩き利用するかということであります。

石川県は年間降水量で日本一ですし、特に冬場は地下水の融雪で道路がしゃばしゃば。

身近い距離でもすぐタクシーに乗ったり、マイカーの利用度が高いのが本市の風土といってもいいのではないでしょうか。

それが、なににも増してネックになるのではないかと考えるものです。

この25日、沖縄の新交通システムとしての都市モノレールの建設現場を視察いたしました。

そこでお聞きを致しましたら、沖縄は現在鉄道を始めとする軌道型の交通手段というものが全くなくて、今回のモノレールに多くの県民の期待が集まっているという事でした。

しかし、その採算性を考えたとき、その路線を走っていたバス利用者は計算できるが、マイカー利用者が利用してくれるかは自信がないということでした。

それは、今日までずっとマイカーが基本的な交通手段であったので、その利便性を市民があきらめてくれないのではないかという思いでした。

そのお話を伺ったとき、気候は全く違う土地ですけれども、将に金沢と同じ悩みを抱えているんだなと感じた次第です。

皆さんは、金沢に新交通システムが導入された暁には、積極的に乗られますか、いかがでしょう?