WEEKLY INSIDE STORY
第046号 成長しつづける中国
久しぶりの蘇州市を訪れて
2001年04月1日
この25日から28日まで金沢の姉妹都市である江蘇省の蘇州市を訪れてきました。
目的は本県への研修生の受け入れ事業のためであり、工業新区や関連工場、学校などを見学してきました。 上海からの高速道路は一層整備されており、わずか1時間あまりで蘇州着。 まさに1千万にを超す上海を消費後背地として控え、成長著しいものがありました。 上海も含めてビル建設ラッシュは続いており、街中いたるところで大型クレーンが林立しています。 日本の連日の株安の報道、景気の不透明感を片方に見るにつけ、羨ましい限りであります。 かねがね、中国はその人口の多さを考えても、これから世界経済の中心となってゆくであろうと思っておりましたが、そのスピードが更に加速されているといった感じでした。 ある訪れた学校では、今年度卒業(夏に)予定者は既に内定している企業に実習にいっているとのこと。 卒業までの3,4ケ月は学校に来ないで採用予定の企業で実践を積むとのことでした。 インターンシップ制度の先取りというか、企業からすれば試用期間があって都合がいいということなんでしょうが、即戦力を生み出している一つの方法かなと感じ入ったものでした。 また一つの学校では卒業予定者が我々を歓迎してくれて、簡単な会社説明のあと、卒業後日本企業で働きたい人はと問うと、一斉に手が挙がりました。 見た目には女子学生の方が目が輝いていたように感じましたが--ともあれ、技術的に進歩した機械は依然として日本の方が進んでいると思いますが、それもそう遠くないうちに差がなくなってゆくでしょう。 蘇州市内だけでも合弁企業が7,000社あるとのことで、経済の世界での国境は、EUのみならずアジアにおいても確実になくなってゆくなと思いつつ帰路につきました。 ▲ 蘇州市商業技工学校にて |