WEEKLY INSIDE STORY
第052号 小泉ブームに想う
政治への期待の裏を読む
2001年06月1日
小泉政権が発足して以来、どの報道機関を見ても、小泉内閣の支持率は9割近くを維持しています。 同じ自公保政権にも拘わらず、森政権とは行って帰るほどの変化です。 森内閣のときは、派閥の立場として森さんを支えるといっていた人が派閥解消を唱えたり、冷静に考えれば矛盾がかなりあるわけですが、そんなことを帳消しにしてもなお余りあるといったところです。 しかし、この異常な支持率の背景というものを真剣に考えなくてはいけません。 一つは、自民党の変人といわれた人が、総裁に選ばれ、参議院議員選挙でその自民党を助けようとしていることです。 そもそも、自民党的なものへの批判が小泉内閣への高支持率につながっていることを考えますと、参議院議員選挙での自民党の勝利は、小泉内閣の主張している改革へのブレーキにならないか、非常な危険をはらんでいると思います。 |