WEEKLY INSIDE STORY
第066号 措置から自由競争へ
介護保険で始まる福祉サービスの変貌
2001年10月20日
介護保険が始まって半年、福祉を取り巻く環境が相当かわってきています。 従来は、どういう施設に入ろうとも、市町村がその入所を決定していましたし、施設の建設もまた補助金の交付も含めて行政が関与していました。 従って、福祉施設の数も目標値を設定し、行政がコントロールしていた訳です。 しかし、介護保険の開始により、今日は福祉サービスの提供者を利用者が自ら選択できることとなりました。 また福祉サービス提供者も補助金をもらわなくても採算があうとすれば、自由に参入できることとなり、様々な分野から福祉部門への参入が見込まれています。 まさに、福祉も自由競争の時代に入りつつあると言っていいでしょう。 しかし、それとは裏腹に福祉サービスにばらつきができることも想定されますし、利用者の自己責任も問われてきます。 今後は福祉サービスの提供者の情報公開が重要になってきますし、かしこい利用者としての目も必要になってくると思われます。 高齢化社会を迎え、すべての人が避けては通れない道です。 自分の事として、しっかり考えていかなくてはならないのではないでしょうか? |