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WEEKLY INSIDE STORY

第069号 隠れた社会現象-青少年の引きこもり

少子化時代の影響か?

2001年11月20日

先般静岡県へ視察にいきましたら青少年会館で、学齢期以降の引きこもり青少年対策として会館を利用するという試験的な取り組みがなされていました。

最近、学校不登校ということはよくいわれますが、社会にでるべき年代での引きこもりについては、あまり関心がもたれていません。

きっとそれらの人の位置付けは、今の失業者の中に単純に包含されているのかもしれません。

しかし、お聞きをすると一端社会にでても、企業での人間関係がうまくいかなくて、それ以来、家に引きこもってしまうことがあるそうで、これもまた少子化時代の一つの影響かもしれません。

館長さんは学校をでて社会に入るときにもフォローが必要な時代になってきたのかもしれないとおっしゃっていましたが、人間関係をうまくもつことができないというのは、決して他人事ではないのかもしれません。

地域のつながりが薄くて多様な年齢層での交流がないことや、パソコンなど一人遊びが増えていること、更には人間関係が苦手な人が教員になって教える側にもなってきていることなどが原因ではないかと思われます。

そんなお話を聞くにつけ、教育の重要性を改めて感じる訳ですが、この引きこもりに対する親の見方も大変大切だそうで、建前や正論で終始していては絶対解決しないそうであります。

体と一緒で心の病気と捉えて、あるがままをまず認める、そこからスタートすることが大事と言われていました。

これからもしかしたら、もっとクローズアップしてくる課題かもしれません。