WEEKLY INSIDE STORY
第089号 6月石川県議会始まる
新規事業はこの中に
2002年06月10日
この6月11日から25日まで石川県では6月定例議会が始まります。 ご承知のとおり、地方自治体は、年4回定例議会を開催することが明文化されていますが、今回のはその第2回目ということになります。 一般に、2月の当初議会において明年度(4月から翌年の3月まで)の予算を審議することから、6月議会は予算関連が少ない議会といわれています。 なぜなら、当初の予算からわずか3ヶ月で修正などあれば、一体当初の予算はどんな組み方をしていたんだとお叱りをこうむることになるからです。 しかし、本県の今回に限って言えば、2月に石川県知事選挙があり、新知事の下での初予算ということから、この6月に新規事業が盛り込まれることになったのです。 新知事は、現職の谷本知事の再選ということになりましたので、当初議会で計上できなかった事業が今回の補正予算となってあらわれております。 (詳細は石川県庁のホームページ参照) 総額443億円余で、当初予算と合計いたしますと、実質対前年比1.8%減の予算となりました。 これは昭和38年以来初めての対前年比減額予算で、税収の落ち込みなど景気の状況をあらわしております。 依然として、予算の中心は中小企業対策、雇用対策が主たる事業ですが、中身を見ながら、行政のできることの限界、なにはさておいても企業自ら元気になっていただく必要性を痛感いたします。 更には、新学習指導要領に基づくゆとり教育の行方、地方への財源委譲という長年の課題の推移など、国全体に関わる問題もこれからです。 経済だけではなく、行政も含めて何か閉塞感というものを感じる今日この頃ですが、トルシエジャパンの活躍だけが、一滴の清涼剤となっているのが、今の日本といったらいいすぎでしょうか? |