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WEEKLY INSIDE STORY

第091号 県庁舎跡地利用は期待薄?

この半年で結論!

2002年07月1日


駅西で新県庁舎が全容を見せてまいりました。

明年1月当初から、新県庁舎で仕事始めです。

県庁職員にとっては今年の正月休は返上で引越しということになります。

しかし、市民の立場からすれば、行政業務が途切れないということで、新年からスタートというのは大変ありがたいことだといえるのではないでしょうか?

さて、この移転に伴って注目を浴びているのが、現県庁舎跡地利用です。

金沢市の中心部にあることから、中心部の活性化対策として色々な施設づくりが期待されています。

しかし、現実的には東庁舎と教育庁舎跡地はその老朽化から解体撤去後緑地に、議員会館と新館、議事堂は現況のまま行政施設として利用することが検討されているようであり、実際、新しい施設をつくるとなると、本庁舎部分だけとなります。

しかも本庁舎は歴史的建造物として、一部保存が検討されており、どれだけのスペースが使えるのかはまだ不透明であります。

そんなことを考えますと、市民の皆さんが思っているような大きな夢をここで実現するのは極めて難しいといわねばなりません。

なぜ、こんなことになるかといいますと、このエリア全体に新築物件を建てるということになりますと、埋蔵文化財の調査に役3年かかるといわれており、そんなに空白時間をおくことは、地域の商店街等賑わい創出」という視点からは芳しくないという想いがあるからです。

これは当面の策ということになるわけですが、将来的にはもっと大きな夢をこの地域に描くことも可能です。

そういう意味では、この跡地問題は理想と現実のギャップを感じさせる一例ということがいえるのではないでしょうか。