WEEKLY INSIDE STORY
第093号 防災といえども15年
先の長い公共事業
2002年07月20日
近年局地的な大雨で河川の氾濫をよく見かけることになりました。 政治の一番基本が、国民の生命財産を守るということからすれば、このような災害対策は何にも増して優先されなければなりません。 しかし、現実には河川予算も限られており、1河川の改修計画が15年や20年というのがざらであります。 そして一方において砂防の堤防などが新規に採択され、その事業も追加され、結果どれもこれも完成が長期になってしまうという実態があります。 素人感覚では、こんな事業こそもっと早期に完成するシステムが必要なのではと思うものです。 今公共事業全体の削減が叫ばれておりますが、道路と河川など事業別の優先順位を明らかにしてゆくことも大事な時代に入っているのではないかと感じております。 金沢では新今県庁舎の完成を目前に控え、海側外環状道路の整備も急ピッチで進められておりますが、それも全体計画のある1区域のしかも側道部分だけであります。 その中心を走る信号なしで走れる予定の高架の高規格道路は、事業主体すらまだ決まっていないというのが事実です。 先般その開通式に臨みながら、中心のこの高規格道路の完成と北陸新幹線とどちらが早いのやらと、おもわずつぶやいてしまいました。 |