WEEKLY INSIDE STORY
第117号 投票率の低下は当然?
政治を実感できない政治システム
2003年03月20日
統一地方選挙がスタートいたします。近年投票率が年々低下してきており、「投票したら何かがあたるとか」そんな制度を作ったらなどといわれる方もいます。
しかし、そもそもなぜ投票率が低下するのかという原因を考えたとき、私は日本の政治システムが政治を実感できないところに起因すると思っています。
第一にはサラリーマンの源泉徴収制度。税金がどれ位とられているのかについて余り意識されません。もし全員が確定申告であったらもう少し関心が増えるのではないかと思います。勿論現実には大変ですが。
第二には国税の再配分機能である交付税制度です。いったん国税で集められて地方に再配分される時に、そもそも自分たちの税金であることを忘れがちになって、分捕り合戦に終始してしまうきらいがあることです。
従って、税金の使途というものに関心が薄くなってしまう現状があり、これが政治そのものに関心をなくしてしまう一因といえるのではないでしょうか。
国もそうであれば、地方も連動して無関心になるー極めて残念ですが、それが現実ではないでしょうか。
皆さん投票にいきますか?