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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第150号 年金未納問題から

2004年05月1日

 連日、閣僚の年金未納問題が報道され、 国会議員の中のかなりの方が未納時期があったことが明らかになりました。

 一方、年金法案が強行可決され、国民の負担は増えそうであります。

 少子化と高齢化の進展で、年金の負担増が避けられそうにないことは承知しつつも、 皆年金を標榜している国会議員が、このような事態であるということ、 更にはそれをさておいて、広告にでたタレントの未納問題での非難ぶりを見るにつけ、 今の日本政治の姿を見せつけられた思いです。

 「未納3兄弟」と相手を誹謗した本人が未納時期があったことも、明らかになりました。

 かって委員会で「疑惑のデパート」と相手を誹謗した本人が、 自らの秘書歳費流用問題で国会を去ったこともありました。

 これらは2大政党制の弊害の一つかもしれませんし、 あるいはマスコミに載ることが自分の選挙活動の大事な部分であるという時代背景も原因の一つかもしれません。

 しかし、完璧な人間なんていないわけで、 政治の世界の議論が相手を非難することばかりに終始している状況は、 何の進展も生まないという気がいたします。

 もっと、謙虚さがあってしかるべきと報道を見ながら感じていますが、 皆さんはどうお感じでしょうか。

 そばで国会を長く見てきた者の一人として率直にそう思います。

 ちなみに、私も国民年金と厚生年金を行ったりきたりした経験がありますので、 その端境で手続きを怠ると未納時期ができる可能性はありました。

 幸い、その対応を何とかこなしてこれましたので、未納時期はありません。 ほっと一息ですかね。