WEEKLY INSIDE STORY
第165号 首長選の限界は4期まで
5選以上の落選率75%!
2005年01月20日
私が所属しています地方議会議員で構成されています、「地方から政治風土を改革する会」の友人から、「有権者意識に聞け」という小冊子をいただきました。 これは近年の地方選挙の新しい流れを分析したもので、無党派層との関わり方や投票行動など多面的に解説がしてありました。
その中で、目をひいたのが、わが国の平成14年の首長選挙の結果です。
出馬 | 落選 | 落選率 | |
---|---|---|---|
再選 | 35人 | 4人 | 11% |
3選 | 45人 | 10人 | 22% |
4選 | 18人 | 7人 | 39% |
5選以上 | 8人 | 6人 | 75% |
最近、「三位一体改革」の名のもとに全国知事会が国と同等に渡り合い、その過程で多選批判というものに言及がされていましたが、人事権を含め地方首長というものは確かに大きな権力を握っているのは事実であります。
なればこそ、期を重ねる毎に知識は増えてゆくわけですが、謙虚さも忘れてはいけないということになるのでしょうか。
しかし、数字の説得力というのは恐ろしいもので、右図にありますように5選に挑戦すると、4人に3人は落選という結果になっています。
当然4期も重ねると当人の年齢も上がって来るわけですから、単純に当選回数だけを捕らえて判断するのはアバウトすぎますが、国民の一つの尺度としてみてもいいのではないかと思います。
たまたま本県においても過日1首長選挙があり、5選をめざした現職が破れる結果となりました。 偶然とはいえ、恐ろしいもんだと感じますとともに、立候補者もこのあたりを勘案すべき時代のなのかもしれないとつい思った次第です。
皆さんはこの数字どうお感じでしょうか?