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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第185号 学級減から学校減へ

格差が広がる高校再編

2005年10月1日

過日、教育委員会より、明年度県立学校の募集定員の説明会がありました。

 明年は、中学校の卒業見込み者が県全体で、対前年比マイナス356人ということで、私学との関係から、県立高校の募集定員を200人、5学級減らすことになりました。

 その内訳は、鶴来高校,松任高校、金沢辰巳丘高校、内灘高校、輪島高校でマイナス1学級です。これで、鶴来高校は1学年4学級、内灘高校は3学級になります。
 一方、泉丘高校、二水高校などは、過大規模といわれる9学級のままです。
 なぜこういうことになるかというと、受験者数が多いところはそのままにし、希望者が少ないところは学級を減らしてゆくという論理からです。

 しかし、このまま推移しますと、一方で過大規模校がそのまま残り、片方で消えてゆく学校ができるということです。内灘高校にしましても、学校が10学級まで対応できる形になっているにもかかわらずです。

 例えば能登地区で人口減少が避けられず、地域の生徒が減るというのは理解できますが、金沢地区でこの格差ができるのはなぜでしょうか。

 本質的な問題は、学校の魅力に差があり、それを放置しているところにあると私は思っています。
 たとえば、いわゆる偏差値教育の中で、学校間格差を黙認してこなかったのか?
 先生の質に問題がないのか?
 など、など・・・。

 勿論、魅力ある学校創りがそうたやすくないことは承知していますが、まだ努力すべき課題はあると思っています。

 かって、議会でも「優秀な先生のエリートコースは、教育委員会の次長から泉丘高校の校長への道だ」などと質問がでたことがありますが、教員の異動のあり方も含めて教育委員会の考え方をこれからもしっかりと質してゆきたいと思っています。