WEEKLY INSIDE STORY
第204号 聞いてみないと判らない!
㈱コマツの視察から
2006年04月10日
過日、我々の会派で、㈱コマツの粟津及び小松工場を視察に行ってまいりました。、
目的は、今回㈱コマツが金沢港に進出が決まり、どういう方針であるのか、また会社概要を自らの目で見させていただくためであります。
さすがに世界のコマツであります。
昨年度末で連結子会社141社、連結社員数33,008名、連結売上高1兆4,347億円とのこと。
特に自動車関連のプレス機械などは、自動車の世界での生産台数の増加に比例して、これからもかなりの伸びが期待されているとの事。
従って、現工場では限界があるので、金沢港および常陸那珂港に新工場を建設するとの事でした。
しかも、北米を中心に海外での売上げが伸びており、日本での頭打ちの売上高と好対照でした。
ただ想像と違っていたのは、金沢港の工場敷地内に関連会社のスペースも既に確保してあるとの事で、コマツ関連の協力工場もかなり金沢市に進出してくれるのでは、あるいは隣接ゴルフ場ですら買収されるのではといった期待がはずれたということであります。
県の説明では、いくつかの企業から照会があるとのことでしたが、関連企業の誘致に関しては息の長い運動になりそうであります。
寧ろ、今日まで神戸港や大阪港に運んで輸出していた機械の輸送コストの低減が最大のメリットで、このコマツの進出を契機に、輸出関連、流通関連企業の誘致が期待されそうであります。
やはりお聞きをしてみなければと思ったものです。
ともあれ、人口減少時代を迎え、縮む社会ということがいわれますが、世界を相手に元気な企業の話を聞くこと自体が元気のでる話で、本県の活力の一助に是非なってほしいと思った視察でありました。