WEEKLY INSIDE STORY
第207号 生みの親は安心?
2006年05月10日
石川県知事選も終わり、早2ヶ月が過ぎようとしています。昨日、当選の祝賀と慰労会を兼ねて、知事とわれわれの会派で懇親の場がありました。
一緒に選挙を戦ってからもう12年も経つわけですが、第1回目の選挙は反自民の構図でありました。以来4度の選挙が行われたわけですが、2回目からは自民党も推薦し、共産党を除く超党派で支援がおこなわれてきました。
そんな経緯から、知事の政治スタンスがどこにあるのかということで、「生みの親か育ての親か」ということが絶えず言われ続けてきました。
やはり予算の執行権をもっている首長の権限は絶大だからです。
今回の選挙は特にそんなことをいわれないようにと、自民党が選挙の主導権をとりたいとのこだわりがありました。
我々は選挙に当選することが第一義であるから、形にはそんなに執着せず、やぐらの一員として応援いたしましたが、会派の金原会長の「今回はおだやかな選挙であった」との総括に想いが集約されているように思います。
しかし、今回の選挙においての、私の後援会での知事の挨拶や、この懇親会での知事の雰囲気を見ておりますと、やはり気心が知れている安心感というものは自然に表にでてくるもんだなと感じます。
周りがどう言おうと、生みの親は安心できるというのが本当のところではないでしょうか。
地方分権が叫ばれる中、国会議員が県政とどの程度、どんな形で関わってゆくべきかということも問われてきている時代と思いますが、県庁舎跡地問題の報道等を見るにつけ、私は「北風と太陽」の童話を思い起こすんですが、皆さんにはどのように映っているのでしょうかね。