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日本政治の実像と虚像

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第218号 どこも一緒?

旧県庁舎利活用

2006年09月1日

この第210号で旧県庁のことを述べさせていただきましたが、その特別委員会で過日、旧群馬県庁と旧栃木県庁を視察にいってまいりました。

 そこで感じますのは、まずどこの建物もよく似てるということで、機能性を考えたらそうなったのか、当時の流行なのかわかりませんが、外観だけを見ていますどこの県庁か全く判らない位です。
 よく考えますと、現在の石川県庁も鹿児島県庁とよく似ていますし、本来オフィースビルに過ぎないから、当然なのかもしれませんが・・・

 さて、その利活用がどうなっているかお聞きをすると、旧群馬県庁舎においては一般開放される会議室と、展示室、そして行政が使用する「正庁の間」と「特別展示室」になっておりました。

 その稼働率はというと、一般会議室でこの4年間、利用率が55%から69%の間、一般展示室では36%から52%の間でした。
 ところがこの旧庁舎は新庁舎の隣にあり、内容を更に調べますと、会議室では利用人数で、県がらみの利用がその内65%から81%もあり、従って利用料金を徴収している額は年間維持費3800万円に対し、わずか百数十万円に止まっているとのことでした。
 利用時間は年中無休で午後10時までということでしたが、飲食はだめということでありました。

 貸出方針として、営利を目的としない文化活動やNPO活動を支援するためと謳ってありましたが、確かに利用料金は安いですが、県民の実際の利用はまだまだというのが本当のところではないでしょうか。


 建物として残すのはいいとして、それが本当に使い勝手がよく、使用頻度が高い施設にするというのは、やはり楽ではありません。
 会議室としての本当の使い勝手からいえば、グレードよりも機能性のいい建物を新設したほうが、きっといいのでしょう。

 旧栃木県庁舎でも、その建物の一部を17億円かけて曳家し、利活用する予定になっていました。
 その中で市町村の情報発信のための部屋を作る予定になっていましたが、33市町で110㎡では、どれほどのことができるでしょうか?

 行政の建物だったからといって、行政がなんでも構えばそれでいいというのではなく、もっと広くアイデアを求める必要性がありそうです。

 この視察を通じて、旧庁舎の納得のいく使い方とはどうあるべきか、今一度考えさせられた次第です。