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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第221号 どっちを見て判断?

意見書調整会議から

2006年10月1日

地方議会の一つの意思表示方法として「意見書」というものがあります。
 その地域の声を代表して国政であったり、県に具申するものです。

 本県では、議会内各会派から様々な分野の意見書案というものが定例議会の初日にもちよられ、会期中に「意見書調整会議」で審議され、取捨選択されます。

 私は会派の政策担当をずっとしていますので、この会議には継続して出席しています。

 しかし、この意見書というものについては、相当政治に詳しい人か関わっている人しか知らないというのが実態であります。

 長年この議論に加わりながら思うのは、第一に政党に所属している会派が、地域の声を吸い上げるというよりは、本部の指示に従って出してくるものが多いということです。
 下手を致しますとその内容を聞くと応えられない提出者すらいます。

 本県の県民の声を国政に届けるためのものが、どっちを見ているんだと思わざるをえません。

 あるいは、時の政権の事情で、同じ内容のものを出してみたり出さなかったり、これまた地域の声というよりは、中央の方ばかり見ているということになります。

 また内容についてもイエス・ノーの判断を党本部にお伺いをたてているという実態もあります。

 地方分権を標榜しながら、肝心なところでは、相も変らず中央依存の姿勢に、まだまだ道遠しといった感想をもちながら、これからも審議してゆかなくてはいけません。

 誠に残念です。