WEEKLY INSIDE STORY
第241号 義援金にも差が
能登半島地震現場から
2007年05月11日
この11日、会派で能登半島地震現場へ視察にいってまいりました。
依然として補修が終わっていない屋根瓦 |
わたしはこれで2度目ですが、地震発生から約50日あまり。
倒壊した家屋はほぼ撤去が終わっておりましたが、歯抜けとなった商店街の寂しさが印象的でした。
仮設住宅に入居された方からは、初期の段階で多少でもお金があればという声も聞きました。やはり現金が一番ということでしょう。
しかし、町長さんからお聞きをすると、やはり報道のされ具合で義援金の集まり方が違うということらしく、新潟県山古志村の時とは雲泥の差だそうです。
本県でも、元気な能登のキャンペーンをすでに始めていますので、今後どれくらいの義援金が集まるのか不透明です。新潟地震の時は2次3次と義援金の配布があったそうですが、本県の場合はどうなるでしょうか。
また、商店街の再建が課題として挙げられますが、後継者問題など金沢市でも抱えている一般的課題の上に、更なる資金の上乗せをしなければならないということで、過疎化の進む能登での商店街の復興は極めて難しいというのが率直なる見方です。
筋交い補強が必要な家屋 | 解体後の廃棄物の山(今後の課題) |
また仮設住宅は2年間で退去しなければなりませんが、はたしてそれだけの間に問題が解決できるのか、これまた課題であるなと感じた次第です。
仮設住宅の駐車場一つとっても国も基準では舗装できませんので、砂利のままでした。こんなところも県で上乗せ補助をしないかぎりできないとすれば、国の基準の見直しと県での更なる対策が求められると思われます。
来週には早々に今回の視察を踏まえた上で、知事に要望事項を提出してゆこうと思っています。