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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第252号 朝青龍問題について

発病後の対応は

2007年09月1日

 母国モンゴルでのサッカー報道から、横綱朝青龍の問題がマスコミを賑わせています。
 過日も、帰国の飛行機の中での一挙手一投足まで報道され、マスコミはモンゴルまで追っかけていっています。

 そもそも、けがの診断書を提出して地方巡業を回避した最中でのサッカープレーで、怪我そのものへの疑問、診断書の信憑性などが問題であったわけですが、そのことは依然として不明のままです。

 国会でも収支報告書に関して説明責任ということが問われましたが、横綱という立場上、同様に説明責任というものは伴ってくるのでしょう。

 しかし、「解離性障害」という精神障害をきたした現在、今それを追及するのはいかがでありましょうか。
 成田空港でのマスコミの横綱への問いかけなど報道を見ておりますと、この病気そのものを理解しているのかどうか疑問をもたざるをえません。

 解離性障害そのものへの疑問があるといってしまえばそれまでですが、精神障害への配慮というものがもう少しあってもいいのではないかというのが、強い印象です。

 今本当に求められているのは、一日も早い障害の克服であって、それがないかぎり従前の疑問への回答や相撲への復帰などはありえないものと思います。

 今回の騒動を見ながら感じたことは、第一に、横綱といえども若干20歳代の若者で、横綱だから精神力も人一倍であるということはないこと。

 第二には、師匠高砂親方と横綱の関係が我々が思っていた以上に希薄であるということ。

 第三に、北の湖理事長も高砂親方を矢面にたてて、記者会見等での状況報告に関しては、理事長としての責務上、十分ではないのではないかということでありました。

 相撲という特殊な世界での出来事ですが、これもわが国での事象であることは間違いありませんから、そうなった背景などを検証しながら、日本全体の世相を読み取るひとつの事件として、見てゆかなくてはいけないものと思っています。

 皆さんは今回の騒動いかがお感じでしょうか?