WEEKLY INSIDE STORY
第283号 [ルビーロマン」に「石川酒52号」
石川県産ヒット商品に!
2008年07月10日
この8月中旬から、石川県では新種のぶどう「ルビーロマン」が販売されます。 農業試験場での品種改良の末、できた大粒のぶどうで、甘さといい申し分のないものです。
3年前に県議会産業委員会で試食させていただきましたが、そのときには絶対いけると確信をしておりましたし、やっと市場にだせるようになり大変喜んでいます。
現在、苗木1800本ぐらい県内に植えてありますが、今回出荷できるのはその1割です。初せりには知事も立ち会うとの意気込みですが、どんな値がつくか、期待が膨らみます。
高級品種として、宮崎県等に負けないこれから石川の顔になってくれればとも思っていますし、一度食べていただければ、皆さんも実感していただけると思っています。 今年は県内流通分位しかありませんが、地域限定「まぼろしの葡萄」なんてイメージでもできればと思います。
一方これまた十数年の研究を重ねて、今般農業総合研究センターで酒米「石川酒52号」が誕生いたしました。 酒米というと、多くの方が知っているのが「山田錦」です。この「山田錦」を使用した大吟醸なんていうのを売りにした酒はよくあります。
しかし、「山田錦」は生産の難しさから産地が少なく、米どころ石川としてはかねてより、本県でいい酒米ができないかとの要望があり、研究を重ねてきておりました。 この52号の特徴は早生で倒伏に強く、本県全域で栽培が可能なだけでなく、利き酒の結果、「山田錦」並みの高い評価が得られたことです。
今その愛称を募集していますが、県内酒造メーカー36社のうち、6社が一部取り入れて、お酒を製造予定です。
当分は、(仮称)「石川酒52号」使用というラベルの貼られたお酒が県内産で出回ると思いますが、その評価次第で、全国で「山田錦」に代わって、この酒米で造ったことを、宣伝のうたい文句にしたお酒ができるとも限りません。
そうすると、これも全国ブランドになりうる訳で、農業分野での石川発信です。
農業は非採算や後継者不足など、何となくつらいイメージが強いわけですが、久方ぶりの元気の出る話題であります。
成果をだしていただいた研究スタッフに心から慰労と感謝を申し上げたいと思っています。
皆さんも是非一度、お試しください。「ルビーロマン」は今からお願いしておかないと手にはいらないかもしれませんよ・・・・