WEEKLY INSIDE STORY
第293号 新しい観光資源
期待できる産業観光
2008年10月20日
過日、日を変えてですが、富山県の株式会社生産技術と、福岡県のトヨタ自動車九州株式会社に視察にいってまいりました。
この2社は共に、一般の方に企業見学をさせており、㈱生産技術では、年間4万人の来訪者があり、自社で扱っているロボットでの獅子舞や、ルービックキューブを解くロボットの実演などを見せており、子供たちにも喜んでもらえるような工夫がなされておりました。
一方トヨタの方では年間5万人の見学者があるとのことで、工場内での車の生産ラインをずっとみせていただきました。
ともに今よくいわれています、「産業観光」ということばで、俗に言う名所旧跡めぐりではなく、新たな観光資源として脚光をあびているものです。
近年観光では、「団体から少人数に」「見るから体験に」といった傾向がいわれますが、多くの方の好奇心をそそるといった点では、その動員力が示しているように、間違いなく観光産業の一翼を担う部門として着実に育ちつつあることが実感できます。
もちろん、企業自身が自社のPRをすることが第一義ですが、その過程を通じて、観光といった視点でも地域貢献できるということを、もっと多くの企業が知っていただければ、より多くの企業においてこのような施設づくりをしていただけるものと思います。
本県でも㈱コマツの工場を見せていただきましたが、これらもその一環です。
現地を見ながら、本県においてもさらにこのような企業が増えてくれないかと期待すると同時に、行政として企業に積極的に働きかけるそんな仕事も必要だなと感じてまいりました。