WEEKLY INSIDE STORY
第379号 どっちが本当?
予算特別委員会から
2011年03月10日
この7日に、石川県議会予算特別委員会で出番があり、北陸新幹線問題等、幾つかについて質問させていただきました。
その中で、気になった点をお伝えいたします。
それは、新幹線開業時の首都圏からの入り込み客数についてであります。
平成19年に「新幹線開業による影響予測調査」というものがおこなわれ、それによりますと、首都圏から石川県への増加入り込み客数が、産業連関分析の手法を使うと年間31万人増えるとのこと。
一方、本県では首都圏からの入り込み客数500万人構想というものを持っています。
現在、首都圏からの入り込み客数は年間230万人台でありますが、新幹線開業時には、首都圏からの所要時間が短縮され、関西圏・中京圏と同じ時間距離感覚になる。
とすれば、関西圏・中京圏と同じ割り合いで、圏域人口から入り込み数を計算すると、500万人というのは、説得力のある数値だというのです。
私自身も、可能性として否定をしませんし、そうあってほしいと願っておりますが、新幹線問題で全庁的なプロジェクトチームを立ち上げ検討している中で、この31万人と、500万人から230万人余を引いた270万人の数字の落差をどう解釈すればいいのか。
議会で、明確なる答弁がなかったのは縦割り行政の課題かなとも感じた次第です。
実はこの質問に関しては事前に発言通告をしていなかったのですが、全庁的に新幹線問題を検討してきていながら、このような矛盾に気がつかないほうがいかがかとも思います。
目標値と、手堅い数字との違いにしても、あまりに違いすぎてはいないでしょうか。
金沢駅西広場の再整備もこれから行われ、面積が2倍弱になりますが、、どっちの数字に対応しているのか、今後更につめていかなくてはとも感じた予算特別委員会でした。