WEEKLY INSIDE STORY
第422号 都市間競争の中での企業誘致
地域の魅力は?
2012年05月20日
この16日、17日と、議会会派として、県内に進出しております大手企業の工場等を視察してまいりました。
グループとしての年商、数百億円から数兆円までのいわば、トップ企業の工場ばかりです。
時代を反映して、多用途に使われますIT関連機器や、ベアリングなどを製造しており、それぞれに品質向上、コスト削減など、世界を相手にして競争している実態を実感することができました。
しかし、特に印象に残りましたのは、なぜ本県に立地されようとしたのかという点で、中には他県の工場を撤収して、その分を本県工場でカバーする予定という企業もありました。
例えば、大型の鍛造技術がここにあったからといった事例もありましたが、一様にいえましたのは、社員採用において、粘り強いまじめな人材を確保できやすいこと、日本の中央に位置し、人も物流もリスク分散といった点でいざというときに集めやすいこと、そして行政の手厚い支援ということが挙げられておりました。
本県においては、かって誘致企業の一つでありましたキリン北陸工場が撤退したこともあり、地域のメリットという意味で否定的に見なくてはいけないのかなと感じたこともありましたが、今回の視察を通じて、改めてもっと自信をもってもいいのではないかと思った次第です。
指摘をうけました本県の特徴に更に磨きをかけ、一層の企業誘致にも取り組む必要性を感じつつ、帰路につきました。
普段、回りで中小企業ばかりを見慣れているものにとって、いい刺激にもなった企業視察でありました。