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WEEKLY INSIDE STORY

第426号 消費税増税法案採決から

どう理解すれば?

2012年07月1日

この26日、消費税増税法案が衆議院で可決され、その過程で与党民主党から57名の反対票等が投ぜられました。

 結果、民主分裂・小沢新党かといった報道が連日なされています。

 民主党県連幹事長として、たえずコメントを求められる立場であり、自分なりに、この政局をどう理解すべきかということを整理する必要性に迫られます。

 第一に、増税の先に行革をといった民主党への期待からすれば、消費税だけが先行しているように見える、あるいはそれだけに前のめりになりすぎている風に見える野田総理の姿勢は、残念と思われる方が多いのではないか。

 第二に、マニュフェストに忠実であろうとしても、ねじれ国会で、与野党での協調・調整以外に法案が成立しないという現実を前に、理念は堅持しつつも、1歩ずつ前進するしかないということは、理解すべき。

 第三に、小選挙区制度で政党が2つに収斂しつつある中、すべての法案で、必ず党内の賛否が一致すること自体ありえないのが普通とみるべき。
 だとすれば、党議拘束にこだわるよりも、国会全体の投票の流れにまかす方が、民意の表れと理解すべきではないか。
 (もちろん、その前提として党内議論の活発化と意見集約の努力は必要)

 第四に、この消費税増税法案が成立したとしても、これから議員定数削減や公務員改革などに、どれだけ真剣に総理が立ち向かってゆくかということが注目される。
 そうでなければ、まさに最初に述べた消費税増税のみにこだわった総理ということになってしまう。

 報道を通して国会の動きを見ていますと、このような感想をもった次第ですが、皆さんはいかがでありましたでしょうか?

 とにかく、県連の立場としては、急いで軽挙妄動することなく、今はその推移を注視してゆくしかないのが偽らざる心境であります。