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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第431号 言うは易し

尖閣・竹島問題から

2012年08月20日

連日、我が国の固有の領土である竹島・尖閣列島等での問題が報道を賑わせております。

 それに対して、毅然とした対応をすべきであるのに、野田政権はなっていないというのが総じての論調のようです。

 竹島での韓国の警備隊常駐は、今になって行ったわけではなく、それに対しての我が国外交政策のつけが、今になって、より顕在化してきているといっても過言ではありません。

 尖閣問題にしても、先の中国漁船衝突事件の時の対応などが伏線となって、我が国が組み易しととられているようです。

 しかし、当時のフジタ社員の身柄の拘束、レアアースの輸出差し止めなどあらゆる中国の対抗措置の中で、結果として早期の船長釈放になったというのは記憶に新しいところです。

 今後も起こるであろうこれらの諸問題に、どう対処すべきかということを考えますと、我が国の外交手段の選択肢があまりに少ないというのが、率直なる感想です。

 強硬手段をとった場合には、その報復措置への覚悟というものが求められると思いますし、我が国の憲法下でどれ位のことができるのか、疑問でもあります。

 しかし、少なくとも諸外国に学んで、もっと外交施策の多様化・複線化というものに取り組んできただきたいと思うわけですが、ある意味、中韓両国は外交の勉強といった点では、反面教師にもなるんではないかとも感じる次第です。

 国会が内政問題に明け暮れる中、国益に関する課題にもっとウエイトを置いて欲しいと思うのは私一人ではないと思いますが・・・・