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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第438号 相乗効果と分岐点

新幹線先進地視察から

2012年11月1日

先月、2回にわたって九州視察に行きましたが、空港と九州新幹線との関連について、調査してまいりました。

 本県でも北陸新幹線の金沢開業に伴い、小松空港の東京便が減少するのではとの危惧がもたれています。

 九州新幹線の鹿児島までの開通により、たとえば、博多ー熊本間139%、熊本ー鹿児島間164%と域内での利用は飛躍的に伸びています。

 一度は乗ってみたいという心理も働いているのでしょう。

 また、関西圏と九州との新幹線利用も伸びているそうですが、同時に関西圏と熊本・鹿児島を結ぶ空路は利用者が減っていないとのことでした。

 まさに新幹線開業効果が、広く行き渡っている一つの証左でもありましょう。

 そんな中、博多ー鹿児島間の飛行機は5往復から3往復に減少したとのこと。

 やはり「時間別交通機関分担率」という所要時間によって乗り物を選択する割合が変わるという考え方からすれば、新幹線で、大阪ー鹿児島間最速3時間45分に対し、博多ー鹿児島間最速1時間19分というこの違いが、飛行機利用の落差に現れています。

 北陸新幹線は、東京ー金沢間、約2時間半と見込まれていますが、この微妙な数字が果たしてどう現れるでしょうか?

 今のところ、小型化しても東京ー羽田間の飛行機便は減らさない方向と聞いておりますが、とにかく新幹線開業により、多くの来県者がきていただければ、すべてウイン・ウインということになるのでしょうが・・・