WEEKLY INSIDE STORY
第439号 2次交通とおもてなし
新幹線先進地視察からーその2
2012年11月10日
能登半島を抱え南北に長い本県にとって、北陸新幹線金沢開業における大きな課題の一つは、金沢駅に降り立った観光客の皆さんが、いかに能登や加賀方面にも足を運んでいただけるかということです。
そのため、新幹線で金沢に来られた後の2次交通が、いかにスムーズになっているかということが問われてきます。
九州新幹線においては、その路線からはずれた宮崎に対し、新八代から高速バスがでております。
なおかつ新幹線車内では、新八代に着く手前で、この高速バスの時刻案内がアナウンスされるのです。
この高速バスはJRと他社との共同運航のようですが、違う経営形態の企業への乗り継ぎ案内もおこなうというのは、あたりまえのようでそうではありません。
やはり、そこに乗客に対する「おもてなしの精神」というものを感じる訳です。
もちろん、東京ではJR車内で地下鉄などへの乗り換え案内は日常的に行われておりますから、当然のようですが、交通手段の少ない地方では意外と気がつかない発想ではないでしょうか。
こういう気配りにも配慮するというのが、これから大事になってくると思っていますが、「相手のために」という立場になって考える姿勢があれば、気づく課題であろうと思っています。
非常に些細な話のようですが、これから様々な場所でこういう検討がなされてくれば、本県のイメージアップ、そして本県へのリピーターにつながってゆくものと確信するものですがいかがでありましょうか。