WEEKLY INSIDE STORY
第447号 地震は必ず起こるのか?
高知県視察から
2013年02月1日
過日、防災対策特別委員会視察で高知県を訪れました。
そこで目にしたのは、南海地震を想定した津波避難タワーです。
地震に伴う津波から避難する時間等を考慮して、半径300メートル圏内の方が屋上に避難できるようなタワーやセンターを33基設置とのこと。
それぞれに、津波に耐えれる施設ということで数千万円の投資になるとのことでした。
更に今後は、津波の浸水深の大きさから、タワーで対応できない地域においては、津波避難シェルターを整備することも考えていると説明を受けました。
本県の感覚からすれば、いつ起こるかわからない地震のためにこれだけの投資を行うというのは驚きですが、高知県においては、過去100年から150年間隔で、コンスタントに南海地震が発生しており、直近の昭和21年から60数年、近いうちに地震は間違いなく起こるということが前提にあるということでした。
いつ起こるかわからないという感覚と、間違いなく起こるということが前提では、大きな違いです。
改めて、太平洋側東海、南海地域の地震への切迫感や厳しさというものを実感すると共に、本県のありがたさも感じた視察でありました。
最近企業の地震時のリスク分散から工場移転も多々見受けられ、本県にも幾つかの工場立地が叶いましたが、重ねて自然災害の少ない本県の特性に重ねて感謝をしなくては思ったものです。
皆さんの地域はいかがでありましょうか?