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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第473号 遥かな復興

名取市ゆりあげ地区を再度訪れて

2013年10月20日

東日本大震災から約2年半、久しぶりに被災地を訪れる機会をえました。

 本県が、復興応援をしております宮城県名取市でありますが、大震災から3ヵ月後に見た風景とどう変わっているかが、大きな関心事でありました。
 被害の最もひどかった「ゆりあげ地区」では、震災がれきの焼却用施設の解体が始まっており、瓦礫の処理はとりあえず終わったとの事。

 しかしながら、「ゆりあげ地区」の約3分の1は、非居住地区に指定され、その中でも解体を実行しておられない方々がおられ、当時のままの家屋がいくつも散見されました。

 そして、「セイダカアワダチ草」が生い茂り、復興のペースがいかに遅いかということを実感せざるをえませんでした。

 現地では、NPO法人の方から説明をいただきましたが、ご本人もご子息をなくしておられるとのこと。
 このままでは息子の記憶が消えてしまうと、慰霊のモニュメントを旧校舎に作る運動を展開すると共に、毎日来訪者に「ゆりあげの記憶」として解説をしておられるとの事でした。

 極めて淡々と、ローンが残っているのに家がないことなど、お話をされていましたが、当時のことを思い起こしたり、DVDなどを見せていただくと、いかに大変であったか、身につまされるものがあります。

 改めて、復興がいかに長期にわたるか、そして地震災害と津波災害では大きく違うということも膚で感じた次第です。

 本県においても、記憶を風化させないよう現地の実情を伝える事、それができる仕事ではないかと思いつつ帰路につきました。