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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第487号 東日本大震災から3年

今尚か、もう既にか?

2014年03月10日

3月11日で、東日本大震災から3年を迎えます。
 福島原発事故の終息にはまだまだ時間を要しますが、他の津波被害等での、復興の進捗はいかがでありましょうか?

 報道等で、現地の状況を伝えておりますが、離れたわが県での実態はそれほど注目されません。

 そこで石川県での現状を調べましたところ、本県への避難者数はこの3月1日現在、172世帯、389人です。
 ピーク時が257世帯、625人でしたから、4割余り減ったことになります。

 この数字、順調に復興が進んでいるとみるべきなのか、あるいは今尚こんなに多いと見るべきでありましょうか?

 被災地での復興住宅の完成が順調に進めば、この数字に大きな変化が見えてくるのかもしれませんが、報道等によれば、建設作業員の不足であるとか、地元調整がスムーズに進まないところがあるなど、課題が指摘されております。

 また、本県から現地への支援状況では、現在も24名が派遣されています。
 もちろん、平成23年度に実人員1219名が派遣されたことからすれば、激減でありますが、これもまた順調とみるか、今尚とみるべきか判断の迷うところであります。

 人の記憶も49日というより、はるかに記憶から消えるのが早い昨今ですが、なればこそこのような実態から、震災の激しさ、また復興のペースがいかに市民感覚よりも遅れているかということを学ばなければならないのではないかと思っています。

 我々の税金の中から復興特別所得税が25年間続けられますが、この25年という数字がこの課題の大きさを示している一番わかりやすい数字なのかもしれません。

 そんなことからも、大きな気持ちで現地の想いを忘れないようにしなければなりませんね。