WEEKLY INSIDE STORY
第501号 伝統と、終着駅
北陸新幹線金沢駅舎あらわる
2014年08月1日
この28日に、北陸新幹線金沢駅舎の内覧会がありました。
かねてより、本県らしさ等を意識したものと聞いておりましたが、現場を見て改めて感じることができました。
第一に、入口の階段を上った正面には、2枚の加賀友禅、柱には二俣和紙、待合室には壁に小窓がつけてあり、その中に一つ一つ本県の伝統産業のミニチュアがはいっているのです。その数30品目236作品。
更に、ホーム階でのドアは加賀友禅の五彩といわれる色でホームごとの差異を演出し、階柱の上部には金箔パネルが設置されておりました。
これでもかというくらいの伝統産業の披露でありますが、それだけ本県には数があるということ、そしてだからこそできた技ともいえるのではないでしょうか?
ガラスドーム・鼓門とあいまって、本県の底力あるいは魅力といったものを、駅に降りた途端、感じていただけるオンリーワンとしての主張ができたものといえます。
一方、ホームでの案内板は、すべての車線で「富山・東京方面」となっておりました。
当面、金沢駅が終点であることを、こんなところからも実感できるのです。
終点効果を最大限に引き出し、本県の活力につなげてゆかねばなりません。
まずは、新幹線の表玄関が素晴らしく完成したことを喜びあいたいと思っております。