WEEKLY INSIDE STORY
第504号 金沢市長選に想う
冷静に見れば
2014年09月1日
今、金沢市では前職の辞任を受けて、金沢市長選挙の行方について連日報道がなされています。
私は、どういう時であれ、起こった事象を過去の歴史や経験から冷静にまず判断することが、第一であると思っております。
今回は、場外車券場建設にまつわる前市長の軽率さから発した問題とは言え、根底にはこのことも含め、前市長の市政に対する能力をいささか不安視する声があるということがあると思っています。
一般論としては、激戦の後の次の選挙は平穏なことが多いようですし、一旦当選すれば2期目はゴタゴタしないのが普通であります。
にもかかわらず、このような事態になったということは、この任期中の、他への根回しなど、何かが足らなかったと言わざるを得ません。
それでも、完璧な人間なんていませんから、それぞれ許容範囲であれば失敗しても育ててゆくというのが必要と思いますが、前回推薦した市長の足を内輪から引っ張るっという現象が起こったことは、自民一強といわれた途端、党内でのコップの争いが始まったと指摘されても仕方ありません。
何はともあれ、私が一番残念なのは、今回の市長の辞職劇が全国で報道され、金沢のイメージダウンがあったということであります。
折に付け、全国に行くと「金沢」というブランド力がいかに大きいかということを実感いたします。
そういう意味では、まずは伝統と文化の街金沢の顔として、安定した政治運営をしていただける市長を選んでゆきたいものと思っている次第です。